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2月28日(土)
前回記事の続き。加工から取付け編です。
作業は次の3つ
・4mmの穴あけ2箇所
・タップ切り
・ケーシング(蓋)への切削加工
実はこの作業簡単なようで繊細な作業なのです。ある程度加工精度も要求されます。
蓋に穴を開けるのでオイル漏れのないようにとか、スプリングがケーシングに当たるので切削加工したりとか。
特に穴あけは手持ち電動ドリルでは垂直に穴あけできません。幸いにも、私の会社には製品の加工とか特殊仕様とかへの加工用でボール盤、溶接機、旋盤、万力などなど加工機械が揃ってる部屋があるのでそこをお借りしました。(なので休日作業なのです)
もし、道具が揃わない場合のオススメはCowSpaceさんところにケーシングを送って加工してもらうのが一番です。台数は知れてると思いますが何台か加工されてますので。私はあくまで自己責任。自分でやると色々構造が見えて来るのが好きなので。
まずは、シフトフォークへの4mmのビスを取付けできるようにスプリングフックを外す作業。ボール盤で3.5mmの穴あけして徐々に穴を大きくしてコネってスプリングフックを取外します。これ結構厄介ですよ。
この穴に皿ビス、カラー、ベアリングなど順番を間違えないようにセットします。最後はネジロックを塗ってシフトフォーク側は加工完了です。
次にケーシング側への下穴加工。ここは4mmのビス(M4*0.7)を取付けるのでタップ加工をするため下穴を開けます。材質がアルミで柔らかくタップも切りやすいので余裕を持って2.9mmのドリルにしました。ボール盤があると正確に開けられるので楽勝です。穴あけの後は4mmのタップを切ります。アルミは柔らかくタップも切りやすいですが慎重に進んでは戻しを繰り返し潤滑油を足してって感じで。オイル漏れにならないことを祈りながら。。
次にスプリングが当たるケーシング部分を切削加工です。これには手持ちのリューダを使って地道に研磨です。仮組みして当たる部分を確認してちょっと大きめに研磨します。併せて残りの2本のスプリングが接触して傷になってる部分もリューダで研磨して鋭利な部分を滑らか加工(気休め加工)しておきます。
これで加工は完了。切削した鉄粉が付着してるので全てのパーツを洗浄します。
組み立て。
順番に組み立てです。プライマリギヤ、セカンダリギヤ、シフトフォークなど順番に組み立てます。サークリップなど忘れずに。なお、ケーシングの外と貫通しているボルト類には液状ガスケットを塗ってオイル漏れを防止します。組み立て時の注意点はギヤの合マークを一致させること。ここを合わせておけば間違いありません。合マークが一致しているところが1速になります。
最後は動作確認。
全て組み立てたら動作確認。ケーシング外側のシフトリンケージ部分に棒を突っ込んでシフトアップ、シフトダウンをしてみます。カチャカチャとシフトが変わっていくのが確認できます。何度も確認してどこかに当たっていないかとか変な動きはないかなど確認して完了です。動かしてみると、あぁこんな動作でシフトチェンジしてるのねって理解出来ると思いますよ。こうやって中身を知ることでV11が一段と可愛くなるわけです。
CowSpaceさんとこのホームページのWEBLOGの記事を探せばこのスプリングの記事が何件か出てきます。そこを確認すれば詳細な記事が載ってますよ。自前でやられる方はご参考まで。
前回記事の続き。加工から取付け編です。
作業は次の3つ
・4mmの穴あけ2箇所
・タップ切り
・ケーシング(蓋)への切削加工
実はこの作業簡単なようで繊細な作業なのです。ある程度加工精度も要求されます。
蓋に穴を開けるのでオイル漏れのないようにとか、スプリングがケーシングに当たるので切削加工したりとか。
特に穴あけは手持ち電動ドリルでは垂直に穴あけできません。幸いにも、私の会社には製品の加工とか特殊仕様とかへの加工用でボール盤、溶接機、旋盤、万力などなど加工機械が揃ってる部屋があるのでそこをお借りしました。(なので休日作業なのです)
もし、道具が揃わない場合のオススメはCowSpaceさんところにケーシングを送って加工してもらうのが一番です。台数は知れてると思いますが何台か加工されてますので。私はあくまで自己責任。自分でやると色々構造が見えて来るのが好きなので。
まずは、シフトフォークへの4mmのビスを取付けできるようにスプリングフックを外す作業。ボール盤で3.5mmの穴あけして徐々に穴を大きくしてコネってスプリングフックを取外します。これ結構厄介ですよ。
この穴に皿ビス、カラー、ベアリングなど順番を間違えないようにセットします。最後はネジロックを塗ってシフトフォーク側は加工完了です。
次にケーシング側への下穴加工。ここは4mmのビス(M4*0.7)を取付けるのでタップ加工をするため下穴を開けます。材質がアルミで柔らかくタップも切りやすいので余裕を持って2.9mmのドリルにしました。ボール盤があると正確に開けられるので楽勝です。穴あけの後は4mmのタップを切ります。アルミは柔らかくタップも切りやすいですが慎重に進んでは戻しを繰り返し潤滑油を足してって感じで。オイル漏れにならないことを祈りながら。。
次にスプリングが当たるケーシング部分を切削加工です。これには手持ちのリューダを使って地道に研磨です。仮組みして当たる部分を確認してちょっと大きめに研磨します。併せて残りの2本のスプリングが接触して傷になってる部分もリューダで研磨して鋭利な部分を滑らか加工(気休め加工)しておきます。
これで加工は完了。切削した鉄粉が付着してるので全てのパーツを洗浄します。
組み立て。
順番に組み立てです。プライマリギヤ、セカンダリギヤ、シフトフォークなど順番に組み立てます。サークリップなど忘れずに。なお、ケーシングの外と貫通しているボルト類には液状ガスケットを塗ってオイル漏れを防止します。組み立て時の注意点はギヤの合マークを一致させること。ここを合わせておけば間違いありません。合マークが一致しているところが1速になります。
最後は動作確認。
全て組み立てたら動作確認。ケーシング外側のシフトリンケージ部分に棒を突っ込んでシフトアップ、シフトダウンをしてみます。カチャカチャとシフトが変わっていくのが確認できます。何度も確認してどこかに当たっていないかとか変な動きはないかなど確認して完了です。動かしてみると、あぁこんな動作でシフトチェンジしてるのねって理解出来ると思いますよ。こうやって中身を知ることでV11が一段と可愛くなるわけです。
CowSpaceさんとこのホームページのWEBLOGの記事を探せばこのスプリングの記事が何件か出てきます。そこを確認すれば詳細な記事が載ってますよ。自前でやられる方はご参考まで。
ボール盤でシフトフォークのスプルングフックを外す穴あけ加工です。 |
丸いパーツがスプリングフック。もう使いません。 |
この順番で組み立てます。間違えないように。 |
スプリングはくるくる回ります。 |
綺麗に付いたと思われます。 |
こんな感じ。 |
ケーシングへの下穴開け加工中。 |
タップを切ります。 |
綺麗なタップが切れました。 |
スプリングが当たる部分を切削加工。 |
スプルングが当たる部分を切削加工。 |
動作させてみると。OKですね。 |
こっちも大丈夫。 |
このような場所を切削加工 |
セカンダリーギヤのローラー部分を組み立て。ここにスプリングがあります。 |
シフトレバーの部分。タコスプリングがあります。 |
ギヤの下にはこのような鉄板が。。役目はなんだろ〜 |
どこにも接触してませんね。 |
綺麗に装着できました。 |
スプリングが変わってる車種はこの4mmビスナットが付いてます。これで判断。 |
この合マークを合わすだけて全て綺麗に組み立てできます。最初に取り外した時の写真です。 |
液状ガスケットはデイトナのモトシール1です。 |
とうとう、加工しましたね!作動が楽しみですね。友人のアイディアが皆さんの
返信削除お役に立てて嬉しいです。
プロのカウスペースさんの商品化も大きな力になりましたね。
これが原因で、せっかくのルマンを手放すなんてもったいない!
友人のV11も加工した後、折れて無いので、まだ大丈夫でしょう(笑)
長距離の心配も無くなりますから、北海道ツーリングもOKですよ~(笑)
お待ちしてま~す!
お久しぶりです!
返信削除詳しい解説、ありがとうございます!自分はまだこのキットの入手すらしていませんが、
絶対に近いうちに折れる、はず…なので ぜひやっておきたいです。
走行フィーリングなども楽しみに待っていま〜す
いちさん
返信削除初めてこの方法を知ったのがいちさんのブログでした。本当に感謝です。
3本のうち一番折れやすいのが改善されるので、ほぼ心配なくなるかな〜と期待してます。
聖地。北海道行きたいですね。長距離全然心配なしですから(笑)
ランラボさん
返信削除とりあえず自分で加工される変態さん向けに気がついた点など書いてみました。ランラボさんなら余裕でしょ。自分でいじると構造や動作などが理解できて乗っても余裕がでますよね。その3オイル入れて走ってみた編で素人フィーリングなど書こうかと思います。